2012年2月24日金曜日

島根の車窓から 第二話

皆さんこんばんは、HP更新担当の山本です。今回も都合により、特急スパーおきの車内からお届けしています(本文執筆時)

寒さも大分和らぎ、期末試験も終わり、皆さんは春休みを満喫しておられると思いますが、「物質科学科物理の不夜城」の二つ名を持つ宮本研ではそうはいきません(´・ω・`)我が研究室のボスであらせられる「ゴッド宮本」の指令とあらば学生は必死に論文執筆に励みm・・・・・・うわっ何するやm

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一部不適切ナ文章ガゴザイマシタコト、謝罪申シ上ゲマス。申シ訳アリマセンデシタ。

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今回は卒論発表会について書きます(`・ω・´)


去る2月20,21日11番講義室で「平成23年度卒業論文発表会」が厳かに行われました。
物質科学の幅広い分野(素粒子理論から太陽光発電基板まで)から、B4がこの一年の研究成果を披露する大切なイベントです。

知的好奇心を刺激され、僕は久しぶりに「理科大好きっ子」の血が騒ぎました。皆さん気になる研究室の発表は見られましたか?

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さて、本研究室からは井上、岡野、山本の三名が発表をしました。
発表はこんな感じです
井上君


彼の発表は「Be金属間化合物の重水素保持特性に与えるHe照射効果」というテーマで行われました。核融合反応は重水素(D)と三重水素(T)を反応させるのですが、Tは自然界にあまり存在しないので、核融合反応の中で生成させます。彼はT生成の材料になるBeという元素について研究をしました。彼の華麗な発表テクニックで、聴衆から自然と笑いが出ていたのが印象的でした。


岡野君


岡野君のテーマは「重水素およびヘリウム照射したタングステンにおける動的ガス放出特性」です。プラズマ対向材料(核融合炉の中のプラズマに面した材料のこと)は核融合反応を行うと、反応に関係する物質(重水素とかヘリウムなど)がガスとして内部に入ってしまいます。これらのガスはずっと中に閉じこもっていたらいいのですが(材料強度を考えると良くない)、どんどん炉内へ漏れ出していきます。彼はガスの新しい漏れ出し方(動的なガス放出)について研究しました。実験は困難を極めていましたが、見事に成果をまとめて発表していました。


山本


僕のテーマは「プラズマ対向材料の劣化程度の光学特性評価を用いた診断」です。簡単に言うと、プラズマ対向壁が「今」「どれくらい損傷してるか」を「反射率」を使って調べるってコトです。対向壁の診断方法は今でもあるのですが、方法が複雑です(強力なビームを当てて壁原子の一部を剥離・蒸発させて、出てきたスペクトルを見る)。簡単に測定できる光反射率を使って診断できると、将来核融合発電を行うときに便利になります。今回はその第一段階として、反射率を測定した結果についてまとめました。何の因果か、二日目の大トリでの発表になってしまって、めちゃくちゃ緊張しました(写真をよく見ると顔が引きつっているのがわかります)。



この二週間でいろいろなことがありました。
学校に泊まったり、徹夜したり、「ちょwww山本発表下手すぎマジワロタwwwってかワロエナイ(期限的な意味で)www」と先生に言われたり(一部誇張しました)……
そもそもオフィシャルな発表の場に立つこと自体初めてでしたのでかなり緊張しましたが、何とか乗り切ることができました( ´∀`)

そして、発表後のビールはおいしかったです( ´∀`)



大学生活最後の思い出として、記録にも記憶にも残る半月でした。未だかつてない達成感です。
少し気が早いかもしれませんが、僕は来年の発表が楽しみです。




……卒論は早めに取り組んだ方がいいよ(ボソッ



次は修論発表会と出張のことについて書きます。

P.S. まだ松江着かない(´・ω・`)@太田

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